オーステナイト系ステンレス鋼の真空浸炭

オーステナイト系ステンレス鋼は錆びに強く非磁性という特徴を持っています。
しかし炭素を含まないため焼入はできず、表面処理は今まで窒化処理が多く行われてきました。
窒化処理において表面の硬さは非常に硬くなりますが、深さが浅くしか入らないため強度的には強くなりません。
真空浸炭において浸炭深さを深くすることにトライし製品化することに成功いたしました。
強度的に優れ非磁性ではありませんが一般の鉄鋼に比べ強磁性ではありません。
また耐食性に優れている(未処理のオーステナイト系ステンレス鋼には劣る)ことも確認できました。
オーステナイト系ステンレス鋼に浸炭処理を行うと耐熱性が向上します。たとえば800℃までの温度に対して
柔らかくならず処理をした時の硬さを維持します。
このような処理によって今までできなかったことが可能になりました。
いろいろな用途が考えられますのでご相談いただければ最高の処理を提案いたします。